観念や信念への固執は真理の正しい知覚をもたらさないばかりか、人と人との間に争いをもたらす。政治的イデオロギーや民族のアイデンティティー、宗教的信条の対立は世界中で争いの源になっている。「神を信じる者は神を発見することはできない」とクリシュナムルティは明言している。神とか悟りを開いた人にすがろうとするのは不安から逃れようとする精神の働きであるという。
彼の表現は常に対語が存在する。欲望と未来、そして自由と固執である。
ありのままの姿が大事であることを説いている。
アメリカのイラク侵攻から長い時間が過ぎた。知のある人々は復讐の連鎖と宗教への飛び火を懸念していた。彼の教えを皆は忘れていた。今一度見直して振り返って考えてみたい。